妊娠について

女性には生まれながらにして約4万個の卵を卵巣の中に持っているといわれています。 その卵巣から排卵があり、男性の精子と結合することによって妊娠がおこります。

しかし、実際に妊娠できるのは、卵巣の働きが活発になる12歳ころから、働きが終ってしまう48歳から52歳ころまでの約30年間です。 初潮を迎えてから、だいたい28日間隔で周期的に排卵がおこります。

そのさいに、受精が成立すると受精卵が子宮内に付着して妊娠となりますが、受精ができない場合は、子宮に用意してあったマットがはがれて外へでます。 これが生理です。 女性の安定期といわれている時期に、妊娠して出産することが母子ともに安全だといえます。 卵巣の機能はおよそ20歳から25歳ぐらいをピークにだんだんと衰えていきます。

この時期に妊娠するのが望ましいのですが、女性の社会進出がすすみ、30歳以上ではじめての出産に挑む人がふえているのも事実です。 結婚してからも働く女性は、仕事と家事の両立のため、精神的にもまた肉体的にもかなりの負担がかかってくるので、妊娠出産も計画をたてて無理なくすることが大切でしょう。 まずは赤ちゃんが欲しいと望んだら、心の準備をし、事前に体をチェックして妊娠・出産に耐えられる体にしておかなければなりません。

仕事を持っている人でも、40歳ころでも出産は可能ですが、母子の安全のために35歳くらいまでには出産したほうがよいでしょう。 妊娠するということは、それ自体が妊婦にとってはストレスになるものです。 出産までの長い間に、つわりや合併症がおこったり、また単純にお腹が大きくなってくるので動くのがおっくうになったり、夜もよく眠れなかったりします。

それから、お腹の中の子供のことやお産のことも気にかかります。 ちゃんと育っているか、五体満足で生まれてくるか、流産や早産をしないか、また仕事をもっている人は復職の心配など‥身体も自分の思い通りにならないので、そのストレスはなかなか解消されません。 しかし、周りにいる夫や家族が妊婦の体調を優しく気遣ってくれたり、家事を手伝ってくれたり、不安を和らげるような工夫やアドバイスをすれば、そのストレスの大きさや強さは随分違ってきます。


妊娠の不安

しかし、今の日本では、こうしたサポートや支持が大変期待しにくい状況になっており、妊婦の不安は尽きることがありません。 女性は妊娠によって体への負担が増すので、心臓病、腎臓病、糖尿病、アトピー、ぜんそくなどの持病がある人は、妊娠に耐えることができるか、又は持病が悪化して危険な状態にならないか、事前に主治医と相談しておく必要があります。

病気があるのに気づかずに妊娠することがないように、健康診断を受けて自分の体の健康状態を知ることも大切なことです。 生理が2週間以上遅れたら、妊娠の可能性があります。 産婦人科に行って受診をしましょう。

最近は妊娠検査薬が薬局で売っています。 1回分、1,000円位と言う事です。 妊娠(着床)するとhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され、尿に排出されます。

妊娠検査薬はこのhCGというホルモンが一定量以上含まれていれば陽性、含まれてなければ陰性と判定する仕組みになっています。 一般に生理予定日1週間後に判定可能ですが、生理予定日から検査できるものもあるので、説明書を読んでください。

判定の結果、陽性(妊娠)と出たら、なるべく早く産婦人科に行きましょう。 ちなみに性染色体のX型の精子と卵子が結合すると女になり、Y型の精子と卵子が結合すると男になります。